vol.62 2022/10/01
外部監査人による「同行監査」について
今号の目次
- 同行監査の概要
- 同行監査当日のポイント
- まとめ
1. はじめに
「同行監査」は、外部監査人は監理団体の役職員ではなく、監理団体が行う監査等の業務に従事することがないことから、監理団体が行う実習実施先の監査に、監理団体の各事業所につき、1年に1回以上同行して確認するものです。外部監査人は同行監査の結果を記載した監査報告書を作成し、監理団体に提出します。なお、本コラムの記載は、監理団体に外部監査人が選任されていることを前提としています。
2. 同行監査当日について
外部監査人は、監査実施概要(参考様式第4-7号)等のチェックリストを用いて監理団体の監査担当役職員が(1)技能実習責任者及び技能実習指導員からの報告、(2)技能実習生との面談、(3)設備の確認及び帳簿書類の閲覧、(4)宿泊施設その他の生活環境の確認など、適正に定期監査等を実施しているかを確認します。また、新型コロナウィルスの感染拡大など社会的な事情により実地での同行監査が行えない場合には、オンラインで監査を実施することもあります。この場合には、事前に賃金台帳や技能実習日誌等の帳簿のPDFを受領して、事前に内容を確認することもあります。
3. まとめ
今月号では、外部監査人による同行監査についてご紹介しました。
幣所では法人として外部監査人に就任することで、社労士等の専門家と連携しながら、より実のある外部監査の実施が可能です。
今後も皆様のお役に立てるように努めてまいりますので、お気軽にご相談ください。